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3M(MMM) 2023年および2024年第1四半期の財務分析と株価評価
資産構造分析 2023年12月31日時点での3M社の総資産は506億ドルで、2022年12月31日時点の464.6億ドルから増加しました。2023年12月31日時点での主な資産構造は以下の通りです: 有形固定資産純額は268.7億ドルで、総資産の53.1%を占めています。のれんは130億ドルで、総資産の25.7%を占めています。無形資産純額は42億ドルで、総資産の8.3%を占めています。その他の資産は71億ドルで、総資産の14%を占めています。流動資産の総額は163.8億ドルで、総資産の32.4%を占めています。流動資産の内訳は、現金および現金同等物が59億ドル、売掛金が48億ドル、総在庫が48億ドルです。 流動性および支払能力 2023年12月31日時点での総流動負債は153億ドルでした。 2023年の流動比率は1.07でした。 2023年12月31日時点での総負債は457億ドルでした。 2023年度の負債比率は90%でした。 3M社の流動性および支払能力については心配していません。同社は多くのキャッシュフローを生み出しています。 営業活動によるキャッシュフローは、それぞれ66.8億ドル、56億ドル、74億ドルでした。 収益性分析 3M社の売上高は、2023年が327億ドル、2022年が342億ドル、2021年が354億ドルでした。 2023年の売上高は前年比で4.4%減少しました。 2022年の売上高は前年比で3.4%減少しました。 営業利益は、それぞれマイナス91億ドル、65億ドル、73.7億ドルでした。 2023年の営業利益に大きな損失が出たのは、PWS和解とCAE和解に関連して、それぞれ第2四半期と第3四半期に発生した103億ドルと42億ドルの税引前費用が主な原因です。 販売費および一般管理費は、それぞれ215億ドル、90億ドル、72億ドルでした。 純利益は、それぞれマイナス70億ドル、58億ドル、59億ドルでした。 純利益率は、それぞれマイナス21.4%、17%、16.7%でした。 キャッシュフロー分析 営業活動によるキャッシュフローは、それぞれ66.8億ドル、56億ドル、74億ドルでした。 2023年、2022年、2021年の設備投資は、それぞれ16億ドル、17.5億ドル、16億ドルでした。 3M社のフリーキャッシュフローは、それぞれ50.8億ドル、38.5億ドル、58億ドルでした。 自己株式の取得は、それぞれ3300万ドル、14.6億ドル、22億ドルでした。 株主への配当金は、それぞれ33億ドル、33.7億ドル、34億ドルでした。 ご覧のように、フリーキャッシュフローは主に株式の購入と配当の支払いにより株主に還元されています。 2024年第1四半期の3M社の業績 2024年3月31日までの3カ月間の売上高は80億ドル、2023年3月31日までの3カ月間の売上高は80.3億ドルでした。 2024年第1四半期の売上高は前年同期比で横ばいでした。 少数株主持分を含む純利益は、それぞれ9億3300万ドル、9億8100万ドルでした。…